今日は、文部科学省が公表した2026年度全国学力テストの分析結果や、学校健康診断のルール見直し、次期学習指導要領を見据えた新教科の動き、大学入試における女子枠の新設など、教育政策から学びの現場の変化まで幅広いニュースが集まりました。
全国的な学力調査の結果は家庭学習の方向性を考えるヒントになりますし、健康診断のルール変更は毎年の学校生活に直接関わってきます。教科の再編や大学入試の変化も、少し先の子どもの進路を考えるうえで知っておきたい話題です。
この記事を読めば、今日押さえておきたい教育ニュースの要点が3分でわかります。気になるところから読んでみてください。

今日のポイント
- 2026年度全国学力テストで、国語・英語は「根拠を示す力」、算数・数学は図形や割合の理解に共通の課題
- 学校健康診断の実施期限「6月30日」を緩和する方向で、文科省有識者会議が中間まとめ案を大筋了承
- 次期学習指導要領で検討される「情報・技術科」創設を見据え、兵庫教育大が教員免許取得講座を全国実施
- 滋賀県立大学が2027年度入試から工学部に「女子枠」を新設、理系進学の選択肢が広がる動きに
全国学力テストで浮き彫りになった「考えを説明する力」の課題
文部科学省 国立教育政策研究所は2026年8月3日、2026年度(令和8年度)の全国学力・学習状況調査の分析結果を公表しました。国語と英語では根拠を示しながら自分の考えを表現する力に、算数・数学では図形や割合の理解に、それぞれ共通する課題があることが分かりました。国語では文章を引用し、その内容をもとに自分の考えを書くことにも課題が見られたと報じられています。全国規模の調査結果は、学校での指導改善だけでなく、家庭での会話や読書のなかで「なぜそう思うのか」を言葉にする機会を増やすヒントにもなりそうです。テストの点数そのものより、考えを説明する練習を日常に取り入れることを意識してみてもよいかもしれません。
出典:リシード(ReseEd)「【全国学力テスト】2026年度分析結果公表、国語・英語に共通の弱点は「根拠を示す力」」
学校の健康診断、実施期限「6月30日」が緩和される見通しに
文部科学省の有識者会議は8月3日、学校健康診断のあり方について議論し、これまで「6月30日まで」とされてきた実施期限を緩和する方向で、中間まとめ案を座長一任という形で大筋了承しました。今後、教育関係団体からの意見聴取を経て、正式な見直しにつながる見通しです。実施時期に幅を持たせることで、学校現場の負担軽減や、より柔軟な健康管理につながることが期待されます。保護者としても、今後の学校からのお知らせで健診時期の案内が変わる可能性があることを、頭の片隅に置いておくとよさそうです。
出典:日本教育新聞「健康診断期限「6月30日」から緩和へ 文科省有識者会議」
中学校に新教科「情報・技術科」? 次の学習指導要領改訂を見据えた動き
兵庫教育大学は2026年度、中学校技術科教員の免許取得を支援する「免許法認定公開講座」を、オンラインと対面を組み合わせた形式で全国実施します。この背景には、次の学習指導要領改訂で検討されている「情報・技術科」という新しい教科の創設構想があり、指導できる教員の確保を見据えた動きです。まだ検討段階ではありますが、プログラミングや情報活用の学びが教科としてさらに重みを増していく可能性を示す動きといえます。子どもの情報教育がどう変わっていくのか、今後の学習指導要領の議論にも注目しておきたいところです。
出典:リシード(ReseEd)「「情報・技術科」創設見据え、技術科教員の免許取得講座を全国実施…兵庫教育大」
滋賀県立大学が工学部に「女子枠」新設、理系進学の選択肢はさらに広がるか
滋賀県立大学は、2027年度(令和9年度)入学者選抜から、工学部の学校推薦型選抜Aに「女子枠」を新設すると発表しました。対象は材料化学科・機械システム工学科・電子システム工学科で、それぞれ5人、合計15人の募集人員が設けられます。工学分野は女子学生の割合が低いことが課題とされており、こうした枠の新設は、理系分野への進学を考える女子生徒にとって選択肢を広げる後押しになりそうです。理系進学を検討しているご家庭では、志望校選びの際に各大学の女子枠の動向もあわせてチェックしておくとよいかもしれません。
出典:リシード(ReseEd)「【大学受験2027】滋賀県立大、工学部に「女子枠」新設」
編集部の視点
今日のニュースを通じて見えてきたのは、「学びの中身」と「学びを支える仕組み」の両方が、少しずつアップデートされ続けているということです。学力調査は子どもたちの「考えを説明する力」の伸びしろを、健康診断や新教科の検討は学校運営の柔軟化を、女子枠の新設は進路の選択肢の広がりを示しています。制度の変化は少しずつですが、家庭でも「今の学校は何を大事にしているのか」を意識しながら、日々のニュースにアンテナを張っておきたいですね。
監修:小牧健也(Investure編集長)


