【教育ニュースまとめ】2026年8月20日|デジタル教科書に字幕・読み上げ速度調整が標準搭載など4本

8月19日から20日にかけて、教育に関するさまざまなニュースが報じられました。文部科学省が示した次期デジタル教科書の機能強化の方針、2028年(令和10年)に実施される大学入学共通テストの日程情報、そして「不登校」をめぐる社会の認識ギャップを浮き彫りにする調査結果など、家庭の教育を考えるうえで見逃せない話題が並んでいます。

この記事では、その中から保護者の皆さまにとって特に関心が高いと思われるニュースを4本選び、それぞれ「何が起きたのか」「背景」「家庭にとっての意味」を整理してお届けします。3分ほどお時間をいただければ、今日の教育ニュースの要点がつかめるように構成しました。

今日のポイント

  • 次期デジタル教科書に、字幕表示や読み上げ・再生速度の調整機能が標準搭載される方向に
  • 2028年(令和10年)実施の大学入学共通テストの日程・模試情報のまとめが公開
  • 不登校の子どもは全国に35万人。その実数を正しく知っている人は10人に1人にとどまる調査結果
  • 親が選んだ子どもの防犯グッズ、約7割が実際には使われていないという調査結果

次期デジタル教科書に、字幕・読み上げ速度の調整機能が標準搭載へ

文部科学省は8月18日、デジタル教科書の発行や採択の指針づくりに関する有識者会議で、次期デジタル教科書に再生速度の調整や字幕表示などの機能を標準で設ける方向性を示しました。背景にあるのは、障害などで学習に困難を抱える児童・生徒への配慮です。通常の教科書では対応が難しかった「読むスピード」や「音声・文字の併用」といったニーズに、標準機能として応えようという動きといえます。

この方針は特別な支援が必要な子どもに限らず、家庭学習の様子にも影響しそうです。子どもの理解のペースに合わせて教材を使えるようになれば、「うちの子には教科書のスピードが合っていないのでは」と感じてきた保護者にとっても選択肢が広がることになります。今後の指針づくりの行方を、引き続き見守りたいところです。

出典:日本教育新聞「次期デジタル教科書、再生速度調整や字幕表示 標準機能に」

2028年実施の大学入学共通テスト、日程や模試情報の把握がもう始まっている

2027年(令和9年)1月16日・17日に実施される大学入学共通テストについて、出題教科や日程、各予備校が実施する模試の情報などをまとめた資料記事が公開されました。共通テストは実施年の前年から本番に向けた情報が少しずつ発表されていくため、こうしたまとめ記事は早い段階から全体像をつかむのに役立ちます。

まだ受験まで時間があると感じるご家庭も多いかもしれませんが、模試の申し込みや学習計画は早め早めの情報収集がものを言います。高校生のお子さんがいるご家庭では、今のうちから日程感を頭に入れておくと、今後発表される詳細情報にも落ち着いて対応できそうです。

出典:リシード「【共通テスト2028】日程・時間割、出題教科、模試情報等まとめ(資料集)」

不登校の子どもは全国35万人、その実態を知っている人は10人に1人

明光みらいが全国500人を対象に実施した「不登校に関する統計調査2026」によると、不登校を「本人の甘えやわがまま」と考える人は9.2%にとどまり、誤解自体は少なくなってきているようです。一方で、不登校の子どもが全国に35万人にのぼるという実数を正しく知っていた人は10人に1人にとどまったことが分かりました。

「甘えではない」という理解は広がりつつあるものの、規模感までは伝わっていないというギャップが浮かび上がった形です。わが子が不登校かどうかにかかわらず、これだけ多くの子どもたちが同じ悩みを抱えていると知ることは、家庭や地域での声のかけ方、支え合い方を考えるきっかけになりそうです。

出典:ICT教育ニュース「不登校の子どもは35万人。正しく知っていた人は10人に1人 =明光みらい調べ=」

子どもの防犯グッズ、親が選んだものの約7割が実は使われていない

商品比較サービスを運営するマイベストが、防犯グッズを持つ小学生とその保護者700組を対象に「子どもの見守り実態調査」を実施したところ、親が決めた防犯グッズの約7割が実際には使われていないという結果が出ました。防犯意識の高まりから購入する家庭は多いものの、子ども自身の使いやすさや納得感が伴っていない可能性がうかがえます。

「買って安心」で終わらせず、子どもと一緒に使い方を確認したり、なぜ必要なのかを話し合ったりする一手間が、実際の活用につながりそうです。新学期や新しい行動範囲が増えるタイミングで、一度見直してみるのもよいかもしれません。

出典:ICT教育ニュース「親が決めた防犯グッズの約7割が使われない =マイベスト調べ=」


編集部の視点

今日のニュースを横断してみると、「制度や情報は整いつつあるが、実際に使われる・伝わるところまでは距離がある」というテーマが見えてきます。デジタル教科書の機能拡充も、共通テストの情報整備も、家庭が主体的に情報を取りにいってこそ活きるものです。不登校の認知ギャップや防犯グッズの活用不足も、知る・使うという最後の一歩をどう埋めるかが課題といえそうです。制度や道具に任せきりにせず、家庭でも一緒に確かめる姿勢を大切にしたい一日でした。

監修:小牧健也(Investure編集長)

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