【教育ニュースまとめ】2026年8月16日|学校の生成AI活用が2年で急拡大もOECD平均に届かずなど2本

2026年8月16日の教育ニュース2選の図解:学校の生成AI活用、2年で急拡大/はっさくジャムづくりで学ぶ探究学習 ニュース

おはようございます。Investure編集部です。今日は、学校の「生成AI活用」の広がり具合を示す最新データと、教科の枠を超えて学ぶ「探究学習」の実践事例、2つのニュースをお届けします。

1つ目は、学校の校務における生成AI活用が2023年から2025年にかけて急速に進んだ一方、国際的にはまだ発展途上であることを示す調査結果です。教員のAI活用は「使うか使わないか」の二択ではなく、どこまで日常業務に根づいているかという段階に差があることが見えてきました。2つ目は、算数と道徳と家庭科を横断しながら、うまくいかなかった経験も含めて学びに変えていく小学校の実践例です。教科の枠を超えて考える「探究学習」が、実際の学校でどんな形をとっているのかがよく分かる事例です。

どちらも「学校の中で今、何が変わりつつあるか」を映す出来事です。3分でこの記事を読めば、今日押さえておきたい教育の動きが分かります。

2026年8月16日の教育ニュース2選の図解:学校の生成AI活用、2年で急拡大/はっさくジャムづくりで学ぶ探究学習

今日のポイント

  • 学校の生成AI活用「未活用」が2023年の76.7%から2025年は16.3%へ急減。ただし日本の教員のAI活用率はOECD平均を下回る
  • 兵庫教育大学附属小学校で、算数・道徳・家庭科を横断した「はっさくジャムづくり」の探究学習が話題に

学校の生成AI活用が2年で急拡大、それでも日本はOECD平均に届かず

「わかる!教育ニュース」の報道によると、校務で生成AIを「全く活用していない」学校の割合は、2023年の76.7%から2025年には16.3%へと急減しました。学校現場でのAI活用が一気に広がりつつあることがうかがえます。一方で、ほぼ全教職員が活用している学校はわずか2.6%にとどまり、多くの学校が「一部の教員が使い始めた」段階にあることも見えてきました。国際比較では、日本の教員によるAI活用率(17.4%)はOECD平均(36.3%)を大きく下回っています。日本の教員は特別支援教育や事務効率化への効果を認める傾向が強い一方で、データ流出や不正アクセスへのセキュリティ面の懸念がOECD平均より強い傾向にあるといいます。慎重さの表れとも言えますが、それが活用の広がりを抑えている面もありそうです。学校のAI活用がどの程度・どんな形で進んでいるかは、家庭からは見えにくい部分です。懇談会や学校便り、面談の機会などで、お子さんの学校がどんな姿勢でAIと向き合っているか、気にかけてみるとよいかもしれません。

出典:みんなの教育技術「生成AI【わかる!教育ニュース #95】」

算数と道徳をつなぐ「はっさくジャムづくり」、教科横断で学ぶ小学校の探究学習

兵庫教育大学附属小学校では、校庭のはっさくを下級生が必要以上に採ってしまうことが課題になっていました。道徳の授業で植物の命の尊さを学んだ子どもたちからは「必要だから採るほうがよい」という意見が出て、担任教諭が「採ってきたはっさくで何かできないか」と提案。子どもたちははっさくジャムづくりを計画・実行しました。5個のはっさくの重さの平均(162g)を求め、それに近いものを選んで皮をむくなど、算数の知識も活用したそうです。完成したジャムは苦みが強く、子どもたちは原因を分析したり、ポプリなど別の活用法を検討したりして、失敗を次の学びに変えていきました。道徳・算数・家庭科という異なる教科を「くらしをよりよくする」という一つの文脈でつなぐ、教科横断的な探究学習の一例です。正解が一つに決まらない問いに、時間をかけてクラス全体で向き合う経験は、家庭で子どもの「なぜ?」に付き合うときのヒントにもなりそうです。

出典:学びの場.com「探究を探究する― 番外編:はっさくジャムづくりから広がる教科横断的な探究学習―」


編集部の視点

今日取り上げた2つのニュースは、一見別々のテーマに見えて「学校の学びのかたちが変わりつつある」という共通点があります。生成AIという新しい技術の活用も、教科の枠を超えた探究学習も、あらかじめ用意された正解が一つに決まらない中で、試行錯誤しながら進める点は同じです。家庭としては、学校がどんな姿勢でAIと向き合っているかを知る機会を持ちつつ、子どもが学校で経験する「うまくいかなかったこと」も含めて話を聞いてみることが、学びを深めるきっかけになりそうです。今日は2本と少なめの記事数ですが、その分じっくり向き合っていただければうれしいです。

監修:小牧健也(Investure編集長)

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