おはようございます。Investure編集部です。7月28日に発生した「令和8年熊本地震」を受け、学校施設の被害や避難所の暑さ対策など、子どもたちの安全に関わる動きが相次いで報じられました。あわせて、中高生の生成AI利用が着実に広がっている調査結果や、家庭の教育費・進学に関わる国の施策も動いています。
今日は、災害時の学校対応から、AIと学びの関係、ヤングケアラー支援、奨学金制度、そして夏休みに使える無料の学びの機会まで、保護者の方に知っておいていただきたい5本のニュースをまとめました。この記事を読めば、3分で今日の教育ニュースの要点がつかめます。

今日のポイント
- 熊本地震で学校106施設に被害、避難所の暑さ対策も課題に
- 中高生の生成AI利用率が約8割、学習の調べものに最多利用
- こども家庭庁がヤングケアラー支援プランを公表、進学継続を後押し
- 奨学金の企業肩代わり返還制度、経団連・日商へ普及要請
- 東大メタバース工学部が夏休み無料オンライン講座を開催
熊本地震で学校106施設に被害、避難所の暑さ対策が課題に
2026年7月28日16時27分ごろ、熊本県で最大震度7を観測する「令和8年熊本地震」が発生しました。文部科学省が29日10時時点でまとめたところでは、熊本県を中心に九州地方の106の学校関係施設で壁のひび割れなどの被害が確認されています。あわせて、避難所として使われる体育館に空調がない学校が多いことから、文科省は避難所運営にあたって冷房設備のある教室を活用するよう求める通知を出しました。認定NPO法人カタリバも、被災した子どもや家庭への影響を把握するための現地調査を始めています。学校施設の被害や避難生活は、子どもの学びの継続や心のケアに直結する問題です。お住まいの地域が直接の被災地でなくても、災害時に学校や自治体からどのような情報が発信されるか、ご家庭で確認しておくと安心です。
出典:日本教育新聞「「令和8年熊本地震」 学校施設にも多くの被害」、日本教育新聞「避難所に冷房がある教室活用を 文科省、熱中症対策で通知」、こどもとIT「NPOカタリバ、令和8年熊本地震を受け現地調査を開始」
中高生の生成AI利用率が8割に、学習の調べものが最多用途
ソニー生命保険がネットエイジアの協力で実施した「中高生が思い描く将来についての意識調査」(今回で7回目、中学生200名・高校生800名が回答)の結果が7月28日に公開されました。生成AIを使っている中高生は約8割にのぼり、用途としては「学習に関する調べもの」が最も多かったことがわかりました。生成AIはすでに一部の子どもたちにとって、宿題や試験勉強の身近な相談相手になっているようです。使い方次第で学びを深める道具にも、考える過程を省いてしまう道具にもなり得るのが生成AIです。何を調べ、どう答えを確かめたのか、親子で振り返る時間を持つことが、これからますます大切になりそうです。
出典:こどもとIT「中高生の生成AI利用率は約8割、用途は「学習に関する調べもの」が最多」
こども家庭庁、ヤングケアラーへの支援強化へ 進学・就学の継続を後押し
家族の介護や世話を日常的に担う子ども・若者を指す「ヤングケアラー」について、こども家庭庁は7月23日、今後の支援プランを公表しました。家族のケアを理由に進学をあきらめたり、学校を辞めたりすることがないよう、進学や就学の継続を後押しする方針が盛り込まれています。ヤングケアラーは、本人や周囲が気づきにくいまま学業や将来の選択に影響が及んでいるケースが少なくないといわれています。ご家庭やお子さんの周りに、家族のケアを担っている様子が見られる子がいないか、少し気にかけてみることも、地域全体で子どもの学びを支える一歩になるかもしれません。
出典:日本教育新聞「進学・就学継続を後押し こども家庭庁 ヤングケアラー支援へ」
奨学金の「企業肩代わり返還」制度、経団連・日商へ普及要請
松本洋平文部科学大臣は7月28日の記者会見で、日本経済団体連合会(経団連)と日本商工会議所(日商)を訪問し、奨学金の返還を企業が肩代わりする「奨学金代理返還制度」の普及拡大を働きかけたことを説明しました。あわせて、企業における運動・スポーツ実施の促進についても意見交換したということです。奨学金の返還は、進学後の子ども自身はもちろん、家計を支える保護者にとっても長く続く負担です。就職先の企業がこの制度を導入しているかどうかは、進路選びの新しい判断材料のひとつになりそうです。お子さんの進学先や将来の就職を考えるときに、頭の片隅に置いておきたい制度です。
出典:リシード(ReseEd)「経団連・日商へ奨学金代理返還制度の普及要請…文科相7/28会見」
東大メタバース工学部、夏休みに小中高生向け無料オンライン講座
東京大学メタバース工学部は7月29日、夏休み期間中に開講する無料のジュニア講座について、受講受付を発表しました。8月中に開催する6講座はオンラインでも参加でき、参加費はかかりません。夏休みは学校の授業とは違う形で学びの幅を広げやすい期間ですが、費用や移動の負担から参加できる機会が限られがちです。無料でオンライン参加できる講座は、居住地や家庭の事情にかかわらず子どもが最先端の学びに触れられる貴重な機会といえます。お子さんの興味に合いそうな講座がないか、家族で講座内容をチェックしてみてはいかがでしょうか。
出典:こどもとIT「東大メタバース工学部、夏休みに小中高生向けオンライン講座を無料開催」
編集部の視点
今日のニュースを見渡すと、「災害時にどう子どもの学びと安全を守るか」「AIとどう付き合いながら学ぶか」「家庭の状況に左右されずに進学の道を確保するか」という、性質の異なる3つのテーマが同時に動いていることがわかります。共通しているのは、どれも家庭だけで抱え込む話ではなく、学校・自治体・企業・NPOなど社会全体で子どもの学びを支えようとする流れがあるという点です。ニュースを知っておくこと自体が、いざというときに使える選択肢を増やすことにつながります。
監修:小牧健也(Investure編集長)


