こんにちは、Investure編集部です。今日は不登校・行き渋りに悩むご家庭の進学不安や、学童保育の利用状況、通信制高校をめぐる法改正、教科書の内容整理など、ご家庭の教育選択に関わるニュースが目立ちました。この記事を読めば、今日の教育ニュースの要点が3分でわかります。
特に注目したいのは、不登校や行き渋りを経験したお子さんを持つ保護者の多くが、中学進学に不安を感じているというベネッセの調査結果です。あわせて、学童保育の利用児童数が過去最多を更新したというニュースからは、放課後の居場所づくりが依然として大きな社会的関心事であることがうかがえます。
さらに、通信制高校の適正な運営を自治体に求める改正法の成立や、社会科教科書に掲載する用語を整理する文部科学省の新方針など、教育制度そのものに関わる動きもありました。それぞれのニュースが、ご家庭の教育方針を考えるうえでどんなヒントになるか、一緒に見ていきましょう。

今日のポイント
- 不登校・行き渋りを経験した家庭の84%が「中学進学に不安」と回答(ベネッセ調査)
- 学童保育の登録児童数が初めて160万人を突破、待機児童は減少傾向
- 通信制高校の適正運営を自治体の責務とする改正法が成立
- 文科省が社会科教科書の用語整理方針の検討を開始
不登校・行き渋りの家庭、8割超が「中学進学」に不安
ベネッセコーポレーションが運営するフリースクール「ベネッセ高等学院 中等部」が、不登校状態または行き渋り傾向のある小学4~6年生の保護者と、小学6年生時に同様の経験があった中学生の保護者を対象に調査を行ったところ、回答した家庭の84%が中学進学に不安を抱えているという結果になりました。小学校高学年で学校に行きづらさを感じる子どもは珍しくなく、そのまま中学に進むことへの戸惑いは多くの家庭に共通する悩みといえそうです。もしお子さんが行き渋りを経験している場合、進学先の選択肢を早めに情報収集しておくことや、学校以外の学びの場を知っておくことが、保護者にとっての安心材料になるかもしれません。
出典:こどもとIT「不登校・行き渋り家庭の84%が中学進学に不安、ベネッセが保護者調査」
学童保育の利用児童が160万人を突破、待機児童は減少傾向に
こども家庭庁が公表した速報値によると、全国の放課後児童クラブ(学童保育)に登録している児童数が、2026年5月1日時点で160万2,037人となり、初めて160万人を超えました。共働き家庭の増加を背景に、放課後の子どもの居場所として学童保育の役割は年々大きくなっています。一方で、利用したくても入れない「待機児童」は1万4,713人となり、減少傾向が続いているとのことです。人数だけを見ると改善傾向にありますが、地域によって受け入れ状況には差があると考えられます。共働きやひとり親家庭では、お住まいの自治体の学童保育の定員や申込み時期を早めに確認しておくと安心です。
出典:リシード「学童保育の登録児童、初の160万人超え…こども家庭庁の速報値」
通信制高校の質を守る新法が成立、運営把握は自治体の責務に
定時制・通信制高校の質の確保と適正な運営を目的とした改正高校定時制通信制振興法が、7月15日の参議院本会議で可決・成立しました。通信制高校を設置・運営する学校法人などの責任を明確にするとともに、国が適正な管理運営のための基本指針を定め、都道府県などの自治体には運営状況を把握する責務が課されることになります。近年、通信制高校は多様な学び方の選択肢として利用が広がっている一方、運営の質にばらつきがあるとの指摘もありました。不登校や集団生活が苦手なお子さんの進学先として通信制高校を検討しているご家庭にとっては、学校選びの際の安心材料が一つ増えるニュースといえそうです。
出典:日本教育新聞「定時制通信制の運営把握、自治体の責務に 改正法が成立」
社会科教科書の「用語」が整理へ、文科省が精選方針を検討
文部科学省は、社会科や地理歴史・公民科の教科書に掲載される用語を整理するため、「教科書等における用語等の精選方針(仮称)」を新たに作成する方針を明らかにしました。学習指導要領や教科書の記載内容、入試問題などを比較しながら、探究的な学習に本当に必要な用語を見極めていく考えです。これまで教科書に掲載する用語が増え続け、暗記の負担が大きいという指摘は以前からありました。用語が精選されれば、知識の暗記よりも考え方や探究のプロセスを重視した学びへとシフトしていく可能性があります。今後、方針がどう具体化されていくのか、引き続き注目していきたいところです。
出典:日本教育新聞「社会科教科書の用語整理 文科省が精選方針を作成へ」
編集部の視点
今日のニュースを振り返ると、「子ども一人ひとりに合った学びの場をどう保障するか」というテーマが共通して見えてきます。不登校・行き渋りへの不安、学童保育という放課後の居場所、通信制高校という進学の選択肢、そして教科書の内容そのもの——いずれも、画一的な学び方だけでなく多様な選択肢を整えようとする動きの一部といえるでしょう。ご家庭でも、お子さんに合った学びのスタイルや進路の選択肢を、早めに情報収集しておくと安心です。制度や環境は少しずつ変化していますので、私たちも引き続き最新の動きをお伝えしていきます。
監修:小牧健也(Investure編集長)


